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志村つくねの父さん母さんリヴァイアサン

文筆家・志村つくねの公式ブログ。本・音楽・映画を中心に。なるべくソリッドに。

THE SWEETEST PLACE ON EARTH

THE 日常生活を送っていると、なかなかコンスタントに更新できないものである。

炊事・洗濯・皿洗い。

掃除・買物・黒魔術。

率直に言うとめんどくさいが、生きていくためにはやらざるを得ないことばかり。

でも、これらを健康的にまわしていける現状に感謝しないといけない。

元気が、いちばん。

 

自己紹介第6弾。

『MASSIVE Vol.10』の執筆者紹介欄でも少しふれたが、

僕は父の仕事の関係でアメリカに住んでいたことがある。

1991年10月から1992年9月までの1年間。

小5の秋から小6の秋までという、とても吸収力のある期間。

僕の感受性の源泉はここにあるといっても過言ではない。

 

ペンシルベニア州のハーシーという、小さな街に住んでいた。

チョコレートで有名な、あのハーシーです。(別に父はチョコ関係者ではない。)

メインストリートの街灯がキスチョコの形をしていて、とてもかわいらしかった。

窓を開けると、風に乗ってカカオの香りがしたものだ。

 

 夏はとても過ごしやすいのだが、冬は北海道程度に寒い地域。

人生初の雪国体験だった。

しんしんと降り積もる雪。軒先にぶら下がる巨大つらら。

GLAYの「Winter, again」の映像を思い浮かべるとよいです。

いや、なんかちがうかも。

 

日本人学校や補習校のある大都市(フィラデルフィアなど)まで

車で3時間ぐらいかかるため、現地校通いの一択。

僕が入学した当初は年の近い日本人が校内に数人いたが、

1ヶ月もしないうちにみんな日本に帰ってしまった。

要するに、通訳なしの状態だったのです。

孤独とうまく付き合っていく方法は、このときに覚えたんだと思う。

などと、言ってみる。

 

1年という短い期間とはいえ、結果的にはこれがよかった。

世界のどこに行っても形成されるという「日本人村」。

そういうしがらみとは無関係に羽ばたけたのは、本当に幸運だった。

特別な補助なしに新たな言語を獲得していくプロセスを経験できたのだから、

貴重だと思う。

 

寒すぎる冬は、家でじっとしているしかなかった。

英語のわからない僕は、ウェザーチャンネルかMTVぐらいしか見るものがなかった。

そこでロックの初期衝動に目覚めるわけです。

この時期に発表された名盤の数々を挙げてみると、

MICHAEL JACKSON 『DANGEROUS』

MARIAH CAREY 『EMOTIONS』

ELTON JOHN 『THE ONE』

・GENESIS 『WE CAN'T DANCE』

METALLICAMETALLICA

MEGADETH 『COUNTDOWN TO EXTINCTION』

U2 『Achtung Baby』

・GUNS N' ROSES 『USE YOUR ILLUSION I & II』

NIRVANANEVERMIND

PEARL JAM 『TEN』

などなど。パッと思いついただけでも、こんな感じ。すごい時代だ。 

話せばとても長くなるようなエピソードが満載だなぁ。

(今日のところは勘弁しといてやる!)

 

「英語ペラペラなんですね?」と問われることがあるが、決してそんなことはない。

ネイティブには当然かなわないし、海外経験の長い人のほうが、断然できる。

shit と fuck とsatanぐらいしか話せない。

でも、発音のコツやリスニングの勘所はおさえているのかも。

これがのちのちコピーバンドで役に立つとは思わなかった。

まさに、好きこそものの上手なれ、であります。

 

14年間身を置いている僕の大学は国際性を柱のひとつとしていて、

英語ネイティブ、準ネイティブ、エセ日本人、エイリアン、プレデターなどが多い。

高校までは英語が得意なほうだと思っていたんだが、大学入学後は

「あっ。自分の英語はたいしたことないんだ」というショックを受け、現在に至る。

そろそろ語学学習を再開しないと、いろいろもったいないよなぁ。

 

僕が「自分の言葉で伝えること」にこだわりを持っているのは、こうした背景があるからだ。

言いたいことがたくさんあるのに、言葉の壁に阻まれて伝えられない。

当時は非常に悲しい思いをしたが、今となってはとてつもなく大きな財産である。

帰国直後の夢は、「いつかGUNS N' ROSESの『November Rain』をアメリカ時代の級友たちに歌い、1年間の滞在時の感謝を述べること」だった。

ピュアですね~。

みんな、どうしてるんだろう。

Facebookを使えば一発で近況がわかるのだろうが、知ってしまえば夢がさめる気もする。

思い出は美しい状態で保存しておいたほうがよいのかもしれない。

 

長くなってしまった。

最後にひとつだけ。

これ、あんまり友人にも言ってなかったけれど、大学の風景、めちゃくちゃハーシーにそっくりなんだよ!

これが最大の志望動機だった。

一期一会に感謝しつつ、今日はこの辺でやめます。

GLAYも言ってるぜ。「卒業まで、あと少し」。

 

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