「……せんえんさつ入っちゃうけど、いいですかねー」
「あっ。全然かまいませんよー」
小銭の持ち合わせがない、おれがいけなかった。
おつりはぜんぶ千円札で出てくるものだと思っていた。
おばちゃんの吐息のなかに消えた「に」の数字。
日常に潜む香ばしい罠。
二千円札である。
なんなんでしょうね。
あの、ババ抜きでジョーカーが回ってくるような感覚は。
札は札。金は金。
素直に喜ぶべきなのだが、どうしても微妙な表情になってしまう。
小心者の僕は、結局人間相手にそれを使うことなく、Suicaのチャージに使用した。
これ、おすすめ。
『ヘドバン トークショー VOL.1』に行ってきた。
掟ポルシェ、恒遠聖文、梅沢直幸のお三方が繰り出す裏話の数々に悶絶しました。
ひさしぶりに腹をかかえて笑ったなぁ。
時間が経つのがあっという間だった。
『ヘドバン』がなかったら、THE GREAT KATやGG AllinやSHITFUCKERに
興味を抱かなかったはず。
やっぱり、キャッチ―な見た目って、大事!
フツーに生きてたら、知らない人たちだよね(笑)。
このご時世にこんな狂った雑誌が世に放たれることをとても感謝している。
『ヘドバン』が末永く愛されますように。
自己紹介第8弾。
わりと音楽話に重心を置いてしまっているため、みんな忘れがちだが、
僕は2014年3月までは博士課程の大学院生です。
その後しばらくは、物書きと大学講師で糊口をしのぐ予定。
とくに後者は所属未定なので、どうにかならんものか。
親身になって教えるのうまいよー。
わはは、わは、わは。
浪人生活の終盤までは理系クラスにいたが、今やド文系もド文系である。
笑いとパロディの研究、とくに道化論に関心があります。
一般的にはピエロとかトリックスターと呼ばれる、ああいうやつらの研究。
これを日本の文学・芸能の中から発掘することを主眼としている。
先日提出した博士論文は『日本の笑いの文化 -道化を中心に-』というタイトルです。
ゆくゆくは商業出版されるとよいなー。がんばります。
学部は教養学部人文科学科、大学院は比較文化研究科というところに
在籍していたため、何をやっている人なのかよくわからないらしい。
そりゃそうだろうなぁ。見ようによっては、めっちゃアバウトなくくりですし。
僕は「文学部みたいなところで現代思想のエッセンスを勉強しつつ、
日本文化の発信と受容にかんする議論に貢献する」というスタンスでやってきた。
大学院生ともなると、人それぞれに考えるところがちがうと思います。
「人の数だけ事情がある」
これを院生という厄介な生き物と話す際の指針としていただきたい(笑)。
なんでこんな研究をするようになったのか、自分でもよくわからない。
「面白い!」と夢中になって追って行った先に研究課題がみえたのです。
観るべきものは、無数にある。
人生の諸先輩からは「えー古典落語をもっと観なさいよー」とか
「『モンティ・パイソン』を通ってないだなんて、論外だよ」なんて言われる。
そんな日常。甚だ困る。でも、うれしい。
この研究はライフワークになるだろう。
道化論研究者としての僕のルーツとなった本を数冊挙げておきます。
気合い入れて読めば、そんなに難しくない。
他の研究分野にも役立つかもしれない。
笑いとは、批判的思考力のひとつである(←いま思いついたかっこいいフレーズ)。
- 作者: ミハイル・バフチン,Mikhail Mikhailovich Bakhtin,望月哲男,鈴木淳一
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1995/03
- メディア: 文庫
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