志村つくねの父さん母さんリヴァイアサン

文筆家・志村つくねの公式ブログ。本・音楽・映画を中心に。なるべくソリッドに。

世界が凍りつくわ

東京はまたもや雪である。

これから出かけるんだが、路面の凍結がおそろしい。

車を運転するわけでもないのに、緊張しているよ。

すべり知らずを心がけたい。

皆さんも気をつけましょう。

 

某作業に追われていて、ブログの更新が滞っている。

楽しみにして頂いている方には申し訳ないです。

短めの文章でも、書きたいと思ったら即書くようにしよう。

10分に1本のペースで自画撮りを載せようかと思ったが、やめにしたのだ。

我ながら、適切な判断。

 

今日は趣向を変えて、既発表の短歌をご紹介しよう。

「短歌をやっています」といっても、僕がいったいどんなのを作るのか

ご存じでない方が多いと思うので。

短歌歴1年と10ヶ月(結社には所属せず)の中で、今でも気に入っているものを

10首セレクトしてみました。

いずれも『短歌研究』か『角川短歌』に投稿し、佳作以上の評価を得た作品です。

 

・湖の底に沈めてあげましょううらみつらみやねたみそねみを

 

・誰だって行きたくはない新学期秋刀魚食べれば気が変わるかも

 

・かっこいい生き様見せた祖父が逝く誰も見たことのない雨が降る

 

・自らをおばちゃんと呼ぶその人の顔は例外なく美しい

 

・雲のように生きてみたいと思ってる体重制限およそ無視して

 

・レジに立つ僕の足もと幼子がでかい柱とまちがえている

 

・ターミナル慣れぬタクシーに乗り込んで窓の水滴指で追ってる

 

・おもしろい話をしてと頼まれて無邪気な首を絞めそうになる

 

・つかの間の仮眠のつもりが暁に冴えた頭で言い訳をする

 

・左手の薬指にはちくわでもはめておきたくなるような朝

 

こんな感じなんである。 

言っておきますが、ぜーんぶ フ ィ ク シ ョ ン ですからねっ。

ところどころ、10代のようなパッションが炸裂していませんか。していませんね。

自作の良し悪しを判断できるようになることが大切とは、

仕事場がご近所の枡野浩一さん(歌人・芸人)から頂いたアドバイス。

僕が常日頃とても大事にしている言葉だ。

 

まだ「会心の一作」というものを作ったことがないが、そういうのは

いずれ勝手に降りてくるもんだと思っている。

しばらく短歌をやめることはなさそうです。

やがてはこれを発展させて、歌詞書きのリベンジをしたいんだが、どうかな。

目指せ!ピート・シンフィールド!

(下の画像はまったく関係ありません。)