志村つくねの父さん母さんリヴァイアサン

文筆家・志村つくねの公式ブログ。本・音楽・映画を中心に。なるべくソリッドに。

キョウキョウキョウ

生きていればいろんなことに巻き込まれる。

生きてこそ、だと思う。

食べたいものをしっかり食べ、夜はぐうすか寝る。

これで万事解決。

ゴルゴを雇うか、必殺仕事人にお願いするか考えた夜もあった。

でも、数日が経ち、そんなのアホらしいなと気付いた。

ピンチのときはいつもロックスターたちが救ってくれる。

言葉って大事。

傷つけるのも言葉。

励ますのも言葉なんだよ。

 

……とまぁ、ハタチ前後の女の子がmixi日記に綴りそうなトーンで

書き出してみたが、僕らしくなくて、気持ち悪いな。

ごきげんよう。

 

まぁいろいろあったんですが、その間もコンスタントにライヴや演劇に

足を運び、心は満ち足りています。

ご心配なく。大丈夫です。

台風をはね返すぐらいの勢いで8月後半を生きようと思います。

 

ひさしぶりに街の中華料理屋で夕食をとったんだが、なかなかの光景を見たよ。

定食が700円とか800円とか、そういうお店。

店主は日本語ができない中国人のおっちゃん。

どえらい悪天候のため、客は僕と小汚い老夫婦しかいない。

その老カップルがいい味出してましてね。

 

爺:「ちょっと!緑茶ハイある?」

店:「あ?ああ?」

爺:「緑茶ハイ。メニューにあるのはウーロンハイだけなんだけど」

店:「あ?あああ?」

婆:「ウーロン茶のかわりに緑茶でハイを作ってほしいのよ」

店:「あー?はいはい」

(無料の茶色いお茶が出てくる。明らかにお茶用のコップで。)

爺:「もー、ちがうちがう!緑茶ハイ!もう、このお茶でいいからね!

焼酎で割ってほしいの!」

店:「あー?はいはい」

(上と同じお茶が出てくる。焼酎を入れた気配はない。

今度はひと回り大きいチューハイ用のコップで。)

爺:「だぁーっ!ちがうちがう!」

婆:「このお茶にね。焼酎を入れてほしいの。氷ー、お茶ー、焼酎ーの順で

(とジェスチャーで作り方を教える)」

店:「あー……?はいはい……」

(上のお茶とは程遠い、もっと茶色いお茶をチューハイ用のコップで。)

爺・婆:「(……これってウーロン茶オンリーじゃん!!!)」

 

このときの老夫婦の沈黙ほど素晴らしいものはなかった。

世の中には、「何を言っても通じない 」というレベルの事態はいくらでも

あるんだなぁと感心した。

ここに出てくる登場人物全員が鋼鉄のごとき頑固なハートを持っているとみたね。

この5分間ほどのやりとりを野菜炒めをかきこみながら見ている僕も僕ですね。

 

さて、お盆休みということで充電してきます。

本当は先日訪れた京都のことを書こうと思ったんだが、こんなふうになっちゃった。

明日、再び京都を訪れる予定。

今度は写真撮ってきます。

忘れさえしなければね。

甲子園にも行ってくるぞ。

新しい「こなもん」のお店でも開拓するかね~。