メタルという音楽を聴いたことがない人でも、いや、音楽に関心のない人でも、
あのスペクタクルを目の当たりにすれば、心が動くだろう。
それぐらい徹底的なのだ、彼らのライヴは。
「あのゾンビ風でガイコツ風のアートワークがどうもダサいなぁ」などと
敬遠している人ほど、案外のめり込みやすいのではないか。
かつての僕もCDジャケが怖くてなかなか手に取らなかったクチですが、
無心に耳を傾けてみると、ブリリアントな世界が広がっていた。
海賊船の財宝を発見したような気分だったなぁ。
どのアルバムから聴けばいいのかわからない。
そんな人は、最新のライヴ盤からさかのぼって聴いてみるといいかもね。
代表曲が網羅されているし、会場のとんでもない雰囲気も封じ込められている。
本能の赴くままにウォーウォー叫びたくなること請け合い。
僕が一番好きなアルバムは『POWERSLAVE』です。ベタですが。
ぐっすり眠って目を覚ますと、プリンス死去の報が飛び込んできた。
ツイッターで皆が言ってるけれども、昨年末から今年にかけてのこの流れは
なんなんだ。
やめてもらいたい。
正直に言えば、熱心にプリンスの音楽に触れてきたわけではない。
でも、彼がどれほど偉大なのかはわかる。
メタルやらプログレやらの名盤を漁り、「もう聴くものはない!」なんて
調子に乗っていた20代後半に聴いた『Planet Earth』(2007)は衝撃だったなぁ。
ここに収録されている「Guitar」という曲が超カッコよくて、大好きでした。
今後、いろんな側面からプリンスのことが語られると思うけれども、
僕にとって、彼はスペシャルなギタリストです。
どうか安らかに。