志村つくねの父さん母さんリヴァイアサン

文筆家・志村つくねの公式ブログ。本・音楽・映画を中心に。なるべくソリッドに。

食物繊維がキいている

4月は意識的にブログの更新ペースを上げてみたのだが、いかがだろうか?

そんなこと聞かれても困ると思うけど、まぁ、そういうわけなのだ。

5月もこの調子でスパークする予定。

 

先月読んだ本のなかから、面白かったものを簡単にご紹介するよ。

自分のためのメモともいう。

 

小谷野敦『宗教に関心がなければいけないのか』(ちくま新書)

小谷野さんの独特の語り口が好きで、新刊が出るたびに楽しく読んでいる。

今回もおおいに笑った。

言論界は彼の視点を軽視しすぎていると思う。

面白いのになぁ。

 

佐々木敦『ニッポンの文学』(講談社現代新書

『ニッポンの思想』、『ニッポンの音楽』に続くシリーズ第3作。

この中では、これが一番タメになった。

現代日本の小説の流れがだいたいわかります。

”だいたいわかる” という点が貴重なんだよ。

いい仕事。

 

川島誠『800』(角川文庫)

たしか、歌人枡野浩一さんに薦められて、Kindleに放り込んでおいた作品。

これがもう、読み出したら止まらない青春小説でして。

思春期のムラムラを生々しく描き切ると同時に、下品な方向に陥らない美しさがある。

800メートル走なんて、なんの興味もない種目だったけれども、

これを読んで見方がだいぶ変わった。

感性が若いうちに読んでおくといいかも。

 

以上。 

他にも何か思い付いたら、ご紹介します。

 

僕はSFやポストモダン小説があまり得意ではないのかもな~と考える今日この頃です。

私小説やら人様の日記をのぞくのが好きなのかもね。

自分でもよくわからん。ではまた。