志村つくねの父さん母さんリヴァイアサン

文筆家・志村つくねの公式ブログ。本・音楽・映画を中心に。なるべくソリッドに。

かき

言葉尻をとらえることの流行る世の中って、いったい。

謎のワードを連発するぐらいなら、尻でもかいておけ。

そんなことを想いながら、ぐうぐう眠りました。

夏だね。

 

蒸し暑い大阪に比べると、東京はだいぶ涼しい。

すでに、夏の終わりの奥多摩感が漂っている。

まぁ、住んでいるところはもうちょっと都心なんだけど、そんな感じ。

夕暮れ時に窓を開けて本を読むのが至福でございます。

 

今年もかき氷を食べずに秋に突入しそう。

うっかりすると食べ逃す、真夏の幻。

あの頭がキーンとなる瞬間が、とてもイヤなんだ。

でも、体がシロップと氷の融合を求めているんだ。

なんなの、あの快楽。 

 

大昔はブルーハワイなどの原色ドッキリ系のフレーバーが好きでしたが、

近年は宇治金時などの和物が好みになった。

要するに、白玉で世界は回っているんじゃないかと。

し・ら・た・ま。

いつまでも口の上で転がしていたくなるキュートさ。

私はかの白球のぷりぷり具合を愛する者である。 

 

近頃では、ジャリジャリした氷よりも、ふわふわの羽毛のごとき氷が

好まれるようだ。

だが、確実な食べごたえという観点から、僕はジャリジャリのほうが

頼りがいがあるんじゃないかと思い至った。

いや、まあ、氷に頼りがいも何もないんですが。

儚いからこそ、確かに存在していてほしいという願望っすね。

自分でも何を言っているのかよくわかりませんが。

 

中学校の帰り道、「買い食い禁止」のルールを破り、

巨峰とミルクのダブルシロップがけで「巨乳!」と絶叫していた友は元気か。

夏の色合いは強烈だけど、だんだん記憶が薄れていくのも確か。

十年後も二十年後も覚えていられるような、いい味の光景を集めてゆきたいです。