雨の日が続きます。
家の中にいるのが好きなので、別にかまわないといえば、かまわない。
でも、じめじめするのはイヤなんです。
爽やかな空のもと、室内で読書したり物思いにふけるのが、いい。
ちょうど良いタイミングで、 お題スロットが「プレゼントしたい本」を示しております。
人様に本など差し上げた記憶はないけれども、今日はこのお題でいってみよう。
そもそも本って、ごくごく個人的なものだと思うので、
よほどの覚悟がないとプレゼントできませんな。
なんだか趣味や思想を押し付けてしまう気がして。
小説や評論はもちろん、写真集や漫画でも「もらってしんどいもの」は
山ほどあるにちがいない。
活字が大好きな人なら何を受け取っても喜んでくれるだろうけど、
ふだんあまり本に接していない人にとっては、ちょっとした苦行かもしれないし。
僕と枡野さんとの出会いについては、また今度ブログに書きます(僕のペンネーム・アドヴァイザーでもある)。
彼の作品は、いずれも本当のことを言っていて、じんわりと回復できるのです。
本当のことを隠そうとする人の、なんと多いことか。
説教臭くなく、いつでも核心を突くのが、枡野さんの良いところだと思っている。
彼のすべてのタイトルを新刊書店で購入することを薦めますが、
なかでも勇気づけられたのは、『くじけな』(文藝春秋)という詩集。
こんなふうに世の中を見ていいんだと、おおいに気が楽になったものです。
疲れている人、何事かに追い詰められている人は、迷わず枡野さんです。
余計体が重くなってしまう人もいるかもしれないが、まぁ、それはそれで、
いいじゃないか。
高級チョコレートを一粒一粒大事に味わうように、
言葉のできる人の言葉をちょろっとずつ読み進めていくとよいです。
少しでも、想像力が窮屈な思いをしないで済む世の中になりますように。