昨夜は下北沢の本屋B&Bにて、人間椅子・和嶋慎治さん『無情のスキャット 人間椅子・和嶋慎治自選詩集』(百年舎)刊行記念トークイベントの聞き手を務めました。ご来場いただいた皆様、リアルタイム配信をご覧になってくださった皆様、ありがとうございました! 僕自身、久々の公の場での顔出しトークとなりましたが、お見苦しい点がなかったかどうか……。もっと修行します。
和嶋さん、あのまま放っておいたら2、3時間は喋り続けそうな勢いでしたね。司会進行の身でありながら、いち観客として楽しんでしまいました。あの場でしか聴けないような秘話がたっぷり。そのうえ、秘蔵音源までも惜しみなく公開! 和嶋さんのサービス精神に戦慄したのでありました。なお、このトークイベントの模様は「見逃し視聴(1ヶ月)」=「アーカイブ」をご購入いただければ、1月6日まで何度でも観られるようですので、ぜひ。詩や小説を書いている人・書こうとしている人には大いなるヒントが示されるのでは? 当然、バンドをやっている人にもお薦め。創作意欲が刺激されるはずです。
作家の長嶋有さんが終盤に飛び入り参加してくださったことも事件でした。僕には盲点だったポイントを的確に取り上げていただき、おー! と唸りました。長嶋さんは和嶋さんのご友人であるとともに、僕を俳句同人「傍点」にお誘いくださった恩人でもあるのです。まあ、その話はちょっと長くなりそうなので、いつかどこかで。
長嶋さんの最新刊『僕たちの保存』(文藝春秋)をぜひお読みください。人間椅子とともに歩んできたファンの方々なら共感する部分が多々あるのではないか? オタク・カルチャー(といっても、皆さんが想像するよりも濃いやつ)が作品の肝なのですが、和嶋さんのトークに熱心に聴き入る人なら楽しめること請け合い(と、ややこじつけ的に言っておきます)。
人間椅子や和嶋慎治さんに興味を持たれた方は、先月出たばかりの『ヘドバン Premium Vol.2』(シンコーミュージック)をどうぞ。僕は和嶋さんのインタビューやらDVDのレビューを担当しております。自分が書いた部分以外を読んで、あんなに笑ったのは久々かも。鈴木さんもノブさんも素敵。まったく、底知れぬバンドであります。お三方のキャラが規格外の特濃ですもんねぇ。関わることができてよかった。
12月5日発売の『BURRN! 2025年1月号』も紹介しておきましょう。この雑誌、僕がハードロック/ヘヴィメタルに夢中になった若かりし頃から愛読しているのですが、いやはや、まさかこんなことになるとは。まだ発売されたばかりだし、これから読む人のお楽しみを奪ってしまうと良くないので、詳しくは書きません。が、僕はニヤニヤとウルウルが止まりません。好きなものを貫いてきてよかったなぁ。なんとか生き延びてよかったなぁ。あるページを開いて、心からそう思えました。人間椅子ファンはぜひチェックを。そして、志村つくねを応援してくださっている方は是非とも。あっ、ヒントを言い過ぎてしまった。