志村つくねの父さん母さんリヴァイアサン

文筆家・志村つくねの公式ブログ。本・音楽・映画を中心に。なるべくソリッドに。

パートタイムラバー

10年以上前に買ったコクヨカドケシを、ようやく使い終えようとしている。

デザイン性に優れ、発売当時はけっこう話題になった消しゴムである。

張り切って手に入れたものの、最後の最後まで使い切ってしまう自信はなく、長らくわが家のお道具箱の中で不遇の時代を過ごしておりました。

 

ある日、思い立って再登板させてみたら、なるほど、スタンダードな消しゴムとは異なった味わい。

使えば使うほど、新鮮な角が出てくるのが楽しい。

一時代を築いたおしゃれオーラがそこはかとなく漂っている。 

……のだが、よく消えるのかといえば、そうでもないんだな。

やはり、ここぞという時に活躍する爽快な消し味が必須。

 

今や最終局面を迎えたその物体は、漂白されたアンモナイトの死骸のごとし。

なめらかに文字を消すことができず、いちいち角が立つ。(カドケシなのに!)

これを成仏させるまで、おれの夏は終わらないぞ。

 

カドケシの末路が見えた今は、数年前のハンズメッセで買った”消しゴムの切り落とし”を愛用しています。

牛肉やカステラと同様に、消しゴム界にもこんなのがあると知り、驚いた驚いた。

これがよく消えるんです。

しかも大量にあって、あと5年は困らないレベル。

 

今後も失敗を恐れずに試行錯誤して、面白いものを発信できたらと思います。

数々の思い出だけは消さないように(どや顔)。