志村つくねの父さん母さんリヴァイアサン

文筆家・志村つくねの公式ブログ。本・音楽・映画を中心に。なるべくソリッドに。

ヤマアラシ

だいぶスースーしますが、己の短い髪、見慣れてきましたよ。

髪の生命力ってなかなかのものです。

3日も経てば、けっこう伸びてきた感じさえするから、不思議。

武道の心得はないけれど、まるで柔道でもやりそうな気配の風貌だ。

そんな僕は、精神的にも技術的にも伸び盛りでありたいと願う者です。

 

9月はおそるべき充実度の高さだった。

僕史上いちばん多くの人に出会った期間なのではないかしら。

新しい領域に足を踏み入れるたび、ときめきます。

ときめき、大事。

心が潤って、どんどん前に進みたくなるから。

優しい匂いに包まれて、自分が青空へ放たれるから。

などと、自己啓発系ポエマーのような物言いでこのブログを綴っております。

 

最近よく思うのです。

やりたいことは、次々と成していかねばなと。

やりたいやりたい言ってるだけで、青春の輝きを失ってしまうのは、なんと悲しいことかと。

「この人すごいな」と思う人は、皆、無心で我が道を楽しんでいる。

何物をも寄せ付けぬド迫力。

つまりは、よい面構え。

これです、これです。

僕も年相応のイイ味を出したいのである。

 

読み書きを軸としながら、音と戯れ、食べて寝る。

こんな生活を、せめてニコニコ笑って、続けられたら満足なのだ。

すごく贅沢な望みですけどね。

コロコロ転がりながら、周りの人々とともに幸せに生きてみせますとも。

バリカンがスーンって

バタバタバタバタしているうちに、髪の毛をバッサバッサ切ってしまった。

失ったものは返ってこないわけで。

ううむ、どないしよ。

高校以来の短さに、やや焦っております。

 

まぁ、いいんだ。

長くて多い髪には何か憑き物が憑いている気がしたし。

この湿気ですもの。

爽やかにぶっ放していきたいです。

 

それにしても、17年ぶりぐらいにバリカンを当てられて、ゾゾゾとした。

予告なしだったから、変な汗が噴き出たよ。

 

僕:今日は短めでお願いします。

美容師のおねえさん:はい(優しくニッコリ)。

僕:遠慮なくいっちゃっていいですよ(紳士的にニッコリ)。

美容師のおねえさん:はい!(とても優しくニッコリ)。

バリカン:スイーンっ。

僕:……(凍ったニッコリ)。

美容師のおねえさん:だいぶ若返りましたよ!(女神のニッコリ)

僕:は、はい(やり場のないニッコリ)。

 

といった塩梅で、とても刺激的な時間を過ごしました。

やー、最近のアトラクションのなかでは一番スリルあったな。

頭が軽くなった分、何かいいアイデアがぽんぽん生まれるかもしれない。

サイドを刈られているとき、一時的に、残った前髪とえりあしが氣志團みたいになったのがハイライトでした。

 

今日もいろいろありましたが、明日からもエヘラエヘラ笑っていられそうです。

レッツ・お気楽。

どうぞ

雨の日が続きます。

家の中にいるのが好きなので、別にかまわないといえば、かまわない。

でも、じめじめするのはイヤなんです。

爽やかな空のもと、室内で読書したり物思いにふけるのが、いい。

 

ちょうど良いタイミングで、 お題スロットが「プレゼントしたい本」を示しております。

人様に本など差し上げた記憶はないけれども、今日はこのお題でいってみよう。

 

そもそも本って、ごくごく個人的なものだと思うので、

よほどの覚悟がないとプレゼントできませんな。

なんだか趣味や思想を押し付けてしまう気がして。

小説や評論はもちろん、写真集や漫画でも「もらってしんどいもの」は

山ほどあるにちがいない。

活字が大好きな人なら何を受け取っても喜んでくれるだろうけど、

ふだんあまり本に接していない人にとっては、ちょっとした苦行かもしれないし。

 

そこでおすすめしたいのが、枡野浩一さんの著作です。

僕と枡野さんとの出会いについては、また今度ブログに書きます(僕のペンネーム・アドヴァイザーでもある)。

彼の作品は、いずれも本当のことを言っていて、じんわりと回復できるのです。

本当のことを隠そうとする人の、なんと多いことか。

説教臭くなく、いつでも核心を突くのが、枡野さんの良いところだと思っている。

彼のすべてのタイトルを新刊書店で購入することを薦めますが、

なかでも勇気づけられたのは、『くじけな』(文藝春秋)という詩集。

こんなふうに世の中を見ていいんだと、おおいに気が楽になったものです。

 

疲れている人、何事かに追い詰められている人は、迷わず枡野さんです。  

余計体が重くなってしまう人もいるかもしれないが、まぁ、それはそれで、

いいじゃないか。

高級チョコレートを一粒一粒大事に味わうように、

言葉のできる人の言葉をちょろっとずつ読み進めていくとよいです。

 

少しでも、想像力が窮屈な思いをしないで済む世の中になりますように。

うろうろ

とある人物から「最近のブログ、面白くないよ」と言われて、「ふう、やれやれ」と秋のため息をついておる私です。

むー、書くことすべてに「とんち」が求められる立場なので、そのご意見は重く受け止めたい。

でも、そんなに思い通りにはいかんよね、表現って。

ある種の手に負えなさが面白いところだと思うんだ(開き直り)。

その時その時感じたことを、ぼえぼえ綴っていくのがこの場です。

生温かく見守っていただくのが一番よい方法かと。

たまーにクスクス笑える出来事があるといいよねぇ。 

 

先日、大阪に帰省しまして、ついでに万博記念公園国立民族学博物館みんぱく)を散策してきました。

いやぁ、面白かった。

観るべきものがたくさんあった。

子供の頃の気分に戻った数時間でした。

 

ここは、大阪観光のネタに困ったときに、ぜひ訪れていただきたいスポットなんです。

関西の小中学生の遠足のメッカであります。

お弁当などを持ってのんびり出かけてほしい。

平日は特によし。

だだっ広い敷地を独り占めできるからね。 

 

万博帰りのバスの中から、6年間通った小学校が見えて、

「あれ?あんなにゴミゴミしてて茶色かったっけ?」などと

失礼な気付きを得てしまいました。

あんまり良い思い出はないけれども、「あのコ、今どうしてるかな?」と

懐かしくなったりもした。

私にはまだ人間の感情が残っているようだ。

 

たまには、自分のルーツを訪ねるのもよいものです。

この秋は出かけることが多くなりそう。

ローリング

近頃、とても建設的で、ややあっぷあっぷしてきました。

この秋はより一層あっぷあっぷしそう。

素晴らしいことです。

 

お題スロットを回したら、「わたしの黒歴史」と出てきたので、これはパス。

とめどなく書いてしまいそう。

何もこんな雨の日に暗い気分に陥ることはないではないか。

 

で、もう一発回してみる。

今度は「自由研究」と出てきた。

なんだろう。この、やや季節感を外してしまったかのようなやるせなさは。

パスパス。

 

これで最後だとばかりに勢いよく回す(実際にはワンクリックしてるだけだが)。

お題は「芸術の秋」。

これなら何か書けそうだ。

 

ここ数年、美術館や博物館にまったくと言っていいほど寄り付かなくなっていて、

どうしたもんかと思っている。

学生の頃は気が張っていたのか、けっこう頻繁にミュージアム・ライフを謳歌していた。

学割の存在も大きかったなぁ。

 

新聞で企画展の一覧を眺めて、観たい観たいと思っているうちに会期が終わる。

これの繰り返し。

年がら年中、落ち葉が落ちるようなはかなさを感じています。

どうにかならんのか。

 

一番やる気をそがれている理由の一つとして、長い長い行列が挙げられる。

30分待ち程度ならまだ我慢できるとして、3時間待ち、さらには6時間待ちなんて

言われると、呆れるほかない。

だいいち、そんなに観たいものがあるかと問われると、そうでもなかったりする。

いや、本当に。

 

僕はほぼ貸切状態の美術館を、自由に駆け抜けるように鑑賞するのが大好きなのだ。

狙い目は常設展。 

あんなに良いものが埋もれているのに、皆さんほとんど無視するのが理屈に合わぬ。

国立西洋美術館や国立近代美術館の常設展にはだいぶお世話になりましたねぇ。

 

で、今から都合が合えば、とある博物館に行ってみようと思っています。

えらい大雨でややテンション落ち気味ですが。

皆様、よい芸術の秋を。 

好きなきのこ

このはてなブログには、「お題スロット」なる機能がある。

これに頼るようになったらおしまいだなと思いつつも、ついついクリックしてしまったよ。

そう、私はブログのネタに困っているのである。

 

なるほど、自分では考えつかないような角度からネタが降ってくるではないか。

なかには首をひねってしまうものもあるが、書き出しの方向性を決めるにはもってこい。

しばらくこのシステムのお世話になってみるとしよう。

 

で、本日のお題は「好きなきのこ」なのだそう。

なんだそれは。えらい具体的な食材だな。

まぁ、いいんですけど。

僕はどちらかといえば、きのこ大好き人間でして、

きのこスパゲッティからきのこスープに至るまで、出されたきのこは

すっぺり平らげる男であります。

しめじ、しいたけ、まいたけ、まつたけ、何でもござれ。

なかでも気に入っているのは、エリンギなんです。

これがなかなか賢いやつで、バターで炒めるだけでおいしいし、

和洋中どんなシチュエーションでも、”主張しすぎず主張する”という

好位置をキープしている。

安く手に入るという点も魅力。

 

なんなら、エリンギの海に溺れたっていい。

あのなめらかな食感。

繊維に沿って切るときのスパスパ感。

エリがンギっとなるネーミング。

良いところしか見当たらないです。

 

炙ったエリンギを肴に、中島らもの『アマニタ・パンセリナ』 や映画『マタンゴ』で

トリップしたくなる秋でございます。

締めはもちろん、きのこの山で。

いいとも

Instagramでもお伝えしたのだが、お道具箱をごそごそいじっていたら、

よくわからない付箋が出てきた。

タモリ」と一言だけ記されたその紙の束は、ダイイング・メッセージのような

神秘的な風合いでございます。

しかも、その3文字が付箋本体ではなく、台紙に書かれているところがポイント。

この人はいったい何を訴えているのだろうか。

 

ひとつ考えられるのは、こいつをタモリ倶楽部などの録画DVDに貼ろうとしたケースである。

何事も整理整頓が大事。

しっかり付箋を施しておけば、ここぞというときに空耳アワーを楽しめる。

でも、そこまで情熱的にあの番組を追いかけているかといえば、そうでもないんだな。

よって、この線は却下。

 

次に想定されるのは、タモリの名言をどうしてもメモっておきたかったというケース。

頻繁に含蓄のある言葉をつぶやくタモさんから何かを学ぼうとした……のか?

だったら、最後までそのセンテンスを記しておきたい。

タモリ」の3文字で満足してしまうなんて、なんとも中途半端だ。

速記のスキルを磨いておくべきだった。

 

もしかすると、困ったときに「タモリ」と唱えれば、すべてが解決するのかもしれない。

タモリタモリタモリタモリ……。

さっきから気合いを入れて口ずさんでおりますが、何も起こらぬ。

夕モソ夕モソ夕モソ夕モソ……。

「ゆうもそ」と読み替えてみても、虚しさだけが残る。

やたらとお腹が空いてくる。

 

なんでもメモする癖も考えものだ。 

部屋をひっくり返せば、まだ何か出てくるかもしれない。 

わけのわからないキーワードほど、グッとくるもの。

未来の自分に向けて、ひと笑いできるネタをばら撒けたらよいなぁ。