志村つくねの父さん母さんリヴァイアサン

文筆家・志村つくねの公式ブログ。本・音楽・映画を中心に。なるべくソリッドに。

4月だった

 前回のブログ更新からだいぶ間が空いてしまった。今月からひどく体力を使うタイプのお仕事(内緒)を始めたため、なかなかまとまった文章を書けないでいる。いや、書こうと思えば書けるのかもしれない。が、とにかく1分でも早く布団に潜りたいというのが本音。慣れない筋肉を使うと脳が戸惑う。この歳にしてそんな経験ができているのは財産と言うべきか。2か月間の短期ではあるけれども、やったるで。入念にストレッチをして乗り切るべし。この生々しい体験記もいつか書きたいが、守秘義務があるからなぁ。どうだろうか。

 4月9日には、ついに44歳を迎えた。とはいえ、あまりこの年齢になった実感がなくて、38歳あたりから今に至るまで地続きのような気がしてならない。これ、50歳が近づいてくると、心境に大きな変化が生まれるものなのだろうか。周りにカッコいい歳の重ね方をしている方々が多いので、そのことが励みになっているとしか思えない。心身の健康にはさらに気をつけていきたいものだ。

 忙しいことはいいことで、日常の闇に呑まれている暇がなくなった。やはり、外へ出て、多種多様な出会いを繰り返すことが人間の営みってカンジ? 隙間の時間を見つけては、語学に励んだり、世界史の学び直しをしたりするのが喜びであります。ミニゲーム的なルーティーンによって、日々のリズムを整える面白さがある。勉強はしてみるもんだとようやく実感できている。

 本棚の中身の整理整頓も進めていて、20代の頃に購入して積ん読状態だったものをどんどん消化中。正直なところ、「なんでこんなの買ったんだろう?」と首を傾げる作品も多く、ドストエフスキーバルザックユングとて例外ではない。つまんねえなと思ったものは容赦なく処分することに決めた。紙の本は好きだが、残された家族が迷惑する。重量的にも、スペース的にも。

 特にこの1年で、手の抜き方を覚えたことが僕にとっての革命的な出来事だ。ほっとくと真面目な方向へ行ってしまうきらいがあるので、努めて適当にやることにした。もう知らん知らん。わからんわからん。これがとても大事。そんなリラックス(?)を可能にしているのが、ドラマ視聴の習慣だろう。コロナ禍やその他もろもろでトチ狂った毎日を立て直してくれたのがドラマの存在だった。映画と比べて、1話ごとの尺が短いのが今の僕のライフスタイルに合っていた。そんなに熱心にドラマを観るタイプではなかったのだが、なかなかのハマりっぷり。現在は『虎に翼』、『24 -TWENTY FOUR-』のシーズン8、『ちゅらさん』(再放送)、『季節のない街』を楽しんでいる。これ以上増やすと、日常のバランスが崩れそう。

 ライヴ観覧も徐々に復活の気配。この感じなら、月に2、3回はライヴハウス等に出没できるのでは、というところまで回復できてきた。そう、回復の途上なのだ。べつに体を悪くしたというわけではなかったのだけれども。ご心配をおかけしている方ばかりですが、真相はお会いした時にお話しします。人生、何が起こるかわからないが、自ら歩みを止めることだけはやってはいけない! それを痛感した数年間だった。

 さあ、これからは明るいよ。楽しいよ。闇の中で迷っていたからこそ、心底そう言える。頑張る、適当に。