志村つくねの父さん母さんリヴァイアサン

文筆家・志村つくねの公式ブログ。本・音楽・映画を中心に。なるべくソリッドに。

京 サマー PART 4

すっかり秋だ。

朝の冷え込みがおそろしい。

つい先日まで夏だ暑いウギャーなんて叫んでいたのにな。

お腹まわりをガードしてぐうぐう寝ています。 

 

お盆に帰省したとき、またも京都に出かけたのだ。

あれ?この話書いたっけ?

まぁいいか。いいです。はい。

本日も写真をふんだんに使うのである。

 

今回は高雄に行ってきました。

名前だけは聞いたことがあるけれども、一度も足を踏み入れたことがなかったのだ。

京都駅から出ているバスに揺られて約1時間。

立命館大学やら仁和寺やらの遥か奥の奥。

もみじの名所として知られている高雄エリアに初潜入。

 

たしか、前日までどえらい嵐でですね。

この日は川床料理がお席ごとドンブラコと流されそうなほどの濁流が

目の前を流れておりました。

それでもその一帯が封鎖されていないということは、観光可能ということ

なのだと了解した。

お店の従業員の方々もフッツーにてきぱきと働いていたしね。

よくあることなのでしょう。たぶん。

 

高雄には綺麗なお寺が何か所かあるということで、まずは神護寺を訪れた。

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弘法大師霊場 遺迹本山 高雄山神護寺ホームページ

この入口にたどり着くまでがけっこう大変だったのだ。

件の嵐によってなぎ倒された木々が参道に残っているという。

もちろん、そちらは通行止め。

迂回ルートから行けば問題なく神護寺に行けるらしい。

そんなこと言われたら、行くしかないじゃないか。

この写真では見切れているが、左側に長くくねった難儀な道があるのです。

ロング・アンド・ワインディング・ロード!

以前に訪れたこんぴらさん同様、杖が必要だなと直感したが、もう遅い。

常にマイケル・ジャクソンのビリー・ジーンのような前傾姿勢で歩みましたよ僕は。

 

中に入ると、こんな風景が。 

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ナイス鬼瓦。

人が少なくて快適である。

紅葉シーズンは大変なことになるみたいですけどね。

 

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うろうろしていたら、こんな場所に出た。

見晴らしいがいい。

かわらけ投げ、か。

ここでは誰しもが投げるか投げないかの選択を迫られる。

僕は、投げる人生でありたい。

 

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こういうチープな焼き物をですね。

投げるわけです。フリスビーの要領で。

8月は個人的に大災厄が訪れたので、景気よくいこうと思った。

谷底から吹く風にあおられて、僕のフリスビー、じゃなかった、かわらけは

しぶとい未確認飛行物体のごとく飛んでいった。

無条件に元気でありたい。ときにはスピリチュアルでありたい。かも。

 

てくてく歩いて次に訪れたのは、西明寺。

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京都観光Navi:

これはたぶんマイナーなお寺だろうな。

でも、雰囲気がいいので、そういう場所にこそ顔を出そうと思った。

なんだかグッときませんかね、この写真。

静かでいいんですよね。

これが京都の本来の魅力なのかもしれない。

 

西明寺からわりとけっこうな距離を歩いて、高山寺

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世界遺産 栂尾山 高山寺 公式ホームページ

まぁ、あまりにも有名ですわね。

鳥獣戯画でおなじみの、高山寺

絵巻はさんざん展覧会などで見たため、僕が感激したのはこの参道。

雨水のせいで石段がちょっとした滝のようになっていたが、気にしない、

気にしない。

どうです!この静謐な空気!

思わず入信しそう!(何に?)

苔むした灯籠の間を抜けて一歩一歩踏み進めるときの心は、

我ながら澄んでいたと思います。

たまには汗をかいて寺巡りしてみるもんだね。

 

高山寺近く、栂ノ尾のバス停。

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おつかれさまでした。

ここまで降りてきたときは、「た、助かったー!」と安心したものです。

ここから再びバスに揺られて1時間。

京都駅までは遠く感じました。

何がよくなかったって、この時期のガンガンの冷房がよくなかった。

汗をかいたあとに急激に冷やすのはどうもね。

注意していたとはいえ、頭が痛くなったのは災難でした。

でも、楽しかった。

また、来……なくてもいいけど、また来よう。

 

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大阪まで戻り、夕飯はゆかりのお好み焼。

なんだかんだ言って、安定感ありますよ。

ホワイティうめだ店の店長がやたらと僕のツボを心得ている人だった。

所作のいちいちに笑ったのはひさしぶりだ。

彼の職人オブ職人的なふるまいに感動した次第。

大阪のウマいお好み焼屋さん情報、つねに募集しています。

ご存じの方、ご一報ください。

そんな夏でした。