Instagramでもお伝えしたのだが、お道具箱をごそごそいじっていたら、
よくわからない付箋が出てきた。
「タモリ」と一言だけ記されたその紙の束は、ダイイング・メッセージのような
神秘的な風合いでございます。
しかも、その3文字が付箋本体ではなく、台紙に書かれているところがポイント。
この人はいったい何を訴えているのだろうか。
ひとつ考えられるのは、こいつをタモリ倶楽部などの録画DVDに貼ろうとしたケースである。
何事も整理整頓が大事。
しっかり付箋を施しておけば、ここぞというときに空耳アワーを楽しめる。
でも、そこまで情熱的にあの番組を追いかけているかといえば、そうでもないんだな。
よって、この線は却下。
次に想定されるのは、タモリの名言をどうしてもメモっておきたかったというケース。
頻繁に含蓄のある言葉をつぶやくタモさんから何かを学ぼうとした……のか?
だったら、最後までそのセンテンスを記しておきたい。
「タモリ」の3文字で満足してしまうなんて、なんとも中途半端だ。
速記のスキルを磨いておくべきだった。
もしかすると、困ったときに「タモリ」と唱えれば、すべてが解決するのかもしれない。
さっきから気合いを入れて口ずさんでおりますが、何も起こらぬ。
夕モソ夕モソ夕モソ夕モソ……。
「ゆうもそ」と読み替えてみても、虚しさだけが残る。
やたらとお腹が空いてくる。
なんでもメモする癖も考えものだ。
部屋をひっくり返せば、まだ何か出てくるかもしれない。
わけのわからないキーワードほど、グッとくるもの。
未来の自分に向けて、ひと笑いできるネタをばら撒けたらよいなぁ。