志村つくねの父さん母さんリヴァイアサン

文筆家・志村つくねの公式ブログ。本・音楽・映画を中心に。なるべくソリッドに。

何故にベイスターズ

こんにちは。

外は雨。

instagramに載せている写真のほとんどがご飯か野球という私が通りますよ。

 

メシの話はさておき、観に行っている試合が全部ベイスターズ戦じゃないかとのご指摘もあろうかと思う。

ズバリ、その通りだ。

ここ10年ぐらい、年間5試合程度(つまり、ひと月に1回)は横浜スタジアム神宮球場に顔を出している。

外の空気を吸いながら、ビールやおつまみに手を伸ばすのは至福の時であります。

今年の初めのほう(だけ)強かったから、ファンになったわけじゃないぞ。

そこは強調しておきたい。

 

「大阪出身なのに、タイガースファンじゃないの!?」と問われることも多いんだが、まぁ、D(e)NA的には阪神ファンですよ。

小中高とサンテレビ見まくってたしな……。

でも、僕が大好きだったのは、いわゆる90年代の "暗黒時代" のタイガース。

ちょうど多感な時期に打率.230ぐらいの桧山と新庄が主軸でした。

伊藤敦規と葛西の大ファンだったといえば、ご理解いただけるでしょうか。

中継ぎ投手、最高。 

 

東京に出てきて2, 3年経った頃から、何かがおかしくなった。

サンテレビとデイリースポーツの呪縛から解放され、僕はきわめて客観的に大阪なるものを見つめることとなった。

あの日常的な熱狂の渦を冷静に観察すれば、かなりケッタイなんです……。

折しもFA補強で(主に広島から)大好きな選手たちをぶんどって強くなるというアレが始まり、僕の気持ちはだんだん冷めてきた。

そんなんで長続きするわけないとは思っていたけれど、予想は的中。

今や、いつぞやの巨人のように、若手の育成を放棄するという情けない事態になっていますね。

 

21世紀に入ってから、甲子園に足を運ぶファンの質が変わったのも大きい。

野次のクオリティが明らかに落ちていて、残念。

勝とうが負けようが、牧歌的な雰囲気がよかったのにね……。

 

そこで、ベイスターズですよ。 

98年の日本一を経験しようとも、変わらぬチームカラー。

ファンのみんなで選手を育て上げようという、手作り感あふれるムード。

情けなさすら、愛おしいじゃないですか。

外野の守備練習をする古木を生温かい目で見守るおっちゃんたちなんて、最高でした。

 

そもそも、ポンセパチョレックのいた大洋時代から、僕はこのチームを贔屓にしていたのだ。

ファミスタパワプロでペナントを戦うときに愛用しましたなー(遠い目)。

佐伯と進藤が好きでした。畠山や中根も。

ローズと鈴木尚は神様だと思う。異論は認めない。

 

プロ野球を観始めた頃の何とも言えないのどかな気分を思い出させてくれるのがベイスターズなのです。

「もっと緊張感持てよ!」とか「王者じゃないとイヤだ!」という人は他の球団を観に行けばよろしい。

僕が愛しているのは、 "優雅で感傷的な日本野球" (by 高橋源一郎)なのだ。

ヘタレこそ至高。そのなかで輝く星のようなプレイもまた、いとをかし。

 

僕と一緒にハマスタに観に行くと、かなりの確率で梶谷がホームランを打ちます。

そして、山口俊が大幅に崩れます。

この球場でしか食べられない(?)素朴なからあげ弁当がオススメなので、ぜひお試しを。

 

優勝したら、そりゃあテンション上がるだろうけれど、まずはCSに出ること。

序盤が好調だったからといって、思い上がってはいけない。

「親会社が変わったから、もう応援しない!」なんて言ってた人たちは今、どんな心境なんでしょうね……。

 

ところで、最近僕がハマっているのは、試合を華やかに盛り上げてくれるdiana(ディアーナ)の皆さん。

正直、数年前まではあまり気にならなかったんだけど、ラッキィ池田が振付を担当した今シーズンのダンスがいい味出している。

ぜひとも、あのキュートかつ謎なパフォーマンスを体感していただきたい。

僕のオススメはひなちゃんです!

(写真よりも実物のほうがかわいい。) 

www.baystars.co.jp