夏だ夏だ。
しかも8月の折り返し地点だ。
最近はインプットに時間を費やしがちです。
主に読書と映画鑑賞。
秋はきっとライヴ通いで忙しくなるだろうから、今できることは今やろうという魂胆。
こんたん。
って、ひらがなで書くと、やや気が抜けて、よい。
この夏はとくに「お!?観てみようかな」と反応してしまう映画が多くて、ワクワクする。
かつてやっていた、週2,3本というペースが復活しつつある。結構なことだ。
30代に入ってから「月に2, 3本も観れば上出来」と油断しきっていたのが、いけない。
自分が歩みを止めている間にも、名作は次々と生まれていたのだ。
現在公開中の話題作と少し前に評価の高かった作品を中心に観ています。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が僕の映画欲に火をつけたのは確かだし、『パシフィック・リム』には、テレビの画面で視聴するのは無粋なほどのデカさがあった。
デカさといえば、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』だ。張り切って、公開日に観に行った。いや、別に張り切ってはいないな。公開日の8月1日が "映画の日" で安かったからというのが理由。この作品をきっかけに、水崎綾女と桜庭ななみがさらに好きになった。なまちちがバンバン出てくれば、もっとよかったと思う。
『地獄でなぜ悪い』も印象的だった。園子温監督作品のなかでは、かなり好きなほう。血の使い方がかっこよかったなぁ。上映時間の長さが適切だったのも大きな理由かもしれない。『進撃の巨人』で、ある種の進撃の演技を見せていた長谷川博己がここでも大活躍していた。なかなかいない俳優だと思う。
刺激的な作品を立て続けに観たため、疲れた。この辺でクールダウンをと思い手に取った『ジャージー・ボーイズ』が素晴らしかった。音楽を題材にした映画が好きな人には、ぜひ観てほしい。古き良きアメリカが適温で迫ってきて、心地よいのだ。クリント・イーストウッド監督作品の最高峰に違いない。潤いますよ。
なんだかんだ言っておりますが、俺 summer の映画熱にトドメを刺したのは、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』だった。これは凄い。予告編でトム・クルーズがかなりの無茶をしている時点で優勝確定だったのだが、本編では、次から次へと、やりよる!!「いやー、それはさすがに無理でしょう!?」という状況を切り抜ける快楽のオンパレード。脚本、音楽、ロケ地、ヒロインの美しさ、どれをとっても極上で、娯楽映画の究極を見た思いがする。この夏の1本を決めるなら、これでしょう。
『ミッション・インポッシブル』は今回でシリーズ5作目に当たるそうで、そういえば、僕は3, 4を観ていない。というのも、2で懲りたから(リンプ・ビズキットが演奏するテーマ曲はよかった)。これを機に、未見の旧作に触れようと思います。噂によると、なかなか面白いらしい。
これは『マッドマックス』についても当てはまること。実は、この肝心の古典シリーズを未体験なのです。"いつか観るべきリスト" に入れてはいたのだが。時は来たれり。内容的にも興行的にもお祭り騒ぎの「怒りのデス・ロード」とどんな比較ができるのか、今から楽しみです。
映画を観るのは基本的に孤独な営みではあるけれど、鑑賞後にあーだこーだ語り合うのがいちばん興奮しますね。好きな映画のラインナップを聞けば、だいたいその人の美学が判明するという不思議。
お腹すいた。残りの夏も、いい夏にしましょう。