志村つくねの父さん母さんリヴァイアサン

文筆家・志村つくねの公式ブログ。本・音楽・映画を中心に。なるべくソリッドに。

ありがとうございます。

 4月9日は43歳の誕生日でした。たくさんのお祝いのメッセージ、ありがとうございます。こんなふうにSNSやブログで何度も書くと、「祝え祝え」と言ってるみたいでどうかと思うのだが、まあいいでしょう。これからは積極的に自分に甘くしてゆく。激甘のスウィート・エモーションだ。

 ほんと、油断も隙もないというか、一難去ってまた一難というか、日常がワンダフル過ぎるのだけれど、僕にはいくつか日々のルーティーンがあって、「ああイカンな、心が乱れてるな」と思ったときの慰めとしている。たとえば、プロ野球選手名鑑。千々に心が乱れたときにパッと取り出し、1球団分限定で隅から隅まで読んでいくのだ。背番号が3桁の育成選手のものすごくどうでもいい情報にほっこりしたりしているうちに、いつの間にか気分が落ち着くのだから、不思議。

 語学や世界史のミニ学習もいい。5分から10分の短い時間だが、人類の営みに想いを馳せていると、自分の悩みがちっぽけなもののように思えてくる(いや、全然ちっぽけじゃないんだけれども)。去年までは新共同訳の聖書を少しずつ読み進めることにも凝ったが、そのかわりに未読のプルースト失われた時を求めて』を蟻の歩みのように味わっている。どんなに大きな山でもちょっとずつ崩していけばなんとかなる。これはコロナ禍の3年間で学んだ真理だ。

 Twitterにも書いたが、43歳の目標は「ますます正気を保つ」にした。何をやるにしても、焦ったり錯乱した状態ではうまくいくはずもない。まとまった睡眠をとり、音楽・映画・読書に貪欲であること。要するに、学生時代の生活の核となっていた部分をこの中年の体内に取り戻すのだ。あまり気合いを入れないで、楽しくやるのがポイントか。常にいい顔をしていたいですね!

 1年前はどんな目標を立てたのだろう。完璧に忘れている。そもそも目標など立てなかったのかもしれない。「自分の思い描いた6割でもできれば立派なもんだよ」とは大学時代の恩師の教えである。もっと明るくカイホウ的な自分になってみせます。決意表明だけは得意な僕ですが、ブログもnoteも一層の充実を図りますので、よろしくお願いします。